日曜日, 2月 10, 2008


随 想 

  人間の力 ~~~その2~~~~


 地上最強のヘビ、それはコブラ。嚼んだ相手の命をたちどころに奪い去る。一瞬の飛びかかり、牙と強烈な毒を天から授かっている。

 それが故か、神格化されて王冠を飾り、ツタンカーメンのマスクにも黄金でその姿を見せる。

 だが、そのコブラさえ人間は操るのだ。

 なぜ操ることが出来る?性質を見抜き、対応する姿勢を考えだし、思うように動かす。

 これまた大脳の働きによるものだ。

 あらためて思う。人間らしく、何かにつけて考えよう。

随 想

人間の力 ~~~その1~~~

 人間は、己の体より はるかに 巨大なモノでも、これを創造してしまう力を持っている。

 構想を頭に描き、具体化するための手順を考え出し、設計図を書き、必要な物資を集め、必要な人を集め、組織をつくり、一つ一つを積みかさね、遂には構想したとおりの巨大な建築物を完成させてしまう。

 これは驚くべき能力だとあらためて思う。

 鷹は翼・嘴・爪、獅子は顎と腕力、ワニは大口、等々、それぞれ特有の武器を授けられて生きる。

 で、羽根はおろか鋭い牙も腕力もなく、体を覆う毛皮さえ失った人間の武器は何か?

 と、思うに、まさしくそれは大脳!

 そうだ、自ら考えよう。何かにつけて自ら考えよう。大脳をふりしぼって。