東京高裁は東京地裁が命じた支払額の五割増しの支払いを命じましたが、この高裁判決がこのほど最高裁判所で確定するに至りました。
新聞報道によれば会社側は「決定内容は残念だが最高裁決定には従いたい」とコメント。
この裁判、相談役を求められて戦略方面など支援しましたが、主力は当事務所の夏目武志弁護士と事務局の佐々木と松田の三名。得意めざす分野のひとつとして知財分野を選択して陶冶に努めていた夏目が、本人の酒井さん結城さんと文字通り三人四脚でここまで頑張り抜きました。
「大量生産基地」が海外移転を余儀なくするなか、国内ではその「開発基地」たる役目を担って雇用を確保する、これが我が国の活路のひとつであることは、今では、はっきりしてきています。
開発のひらめきやヒント、そして新たな工夫は、他でもない人間の考える力から生み出される。新興諸国に先行する開発は、先進国に相応しい〝より人間らしい生活〟であればこそ益々生まれる。
個人として尊重される「個人」どうしが対等に協力しあってこそ、真のチームワークの力が発揮されよう。
獅子をも飼い慣らす智恵、すなわち大脳をもつ本来の人間を大切にする社会への扉をこじ開ける裁判となりました。